生きた!愛した!闘った!
2008年、2009年の二年間の記録。
遊びを仕事に変えることに奔走し、勤務中にミニ四駆を作ることを正当化させた上場企業の社員。
休みの日はひたすら女の子の写真を撮りまくるが、下心全開なので、ビタイチ技術的には上達しない日々。
女の子写真ばかり撮っていたので、肝心のスナップ写真がほとんどないという体たらく!
昼間から酒を飲み、新婚なのに毎週毎週風俗に通うという、クズ具合を遺憾なく発揮した日々。
地上300メートル、日本一の超高層ビルが建つ気配もない天王寺。
インバウンドのチャイニーズはいないが、ダンボールを敷き布団だと言い張るオッサンが溢れていた日本橋界隈。
ほんの少し前までは当たり前だった光景。
今はもう見ることも撮ることもできない光景。
消えてしまった大阪の街並みと、僕の性欲。
そんな混沌(カオス)を二年分詰め込んだ、シリーズ5作目。
どうか、笑ってやってください。
今回は女の子の写真、多めです(あざとさ全開!)
OSAKA candidシリーズ5作目の登場です。
今回は2008年と2009年の2年間を一冊にまとめました。
どちらの年も、写真をあまり撮っていないので、苦肉の策です。
いや、写真は撮ってました。
撮っていましたが、圧倒的にお姉ちゃん写真なのです。
しかも発表できない写真ばかり(お察しください)
2008年は、今から10年前です。
10年一昔と言ったのは壺井栄ですが、何となく流れてしまった時間の中で、街は大きく変貌しました。
ハルカスが建って、長年の浄化作戦が功を奏したのか、こじゃれた街になった天王寺界隈も、10年前は、まだまだ「じゃりン子チエ」の世界観をどこかで内包していました。
でんでんタウンの堺筋から、通天閣周辺には、ホームレスが溢れていました。
観光客を呼び込もうと、安心安全をアピールしていた新世界には、警備員が常駐していました。
ミナミと呼ばれる場所から、さらに南に下ったエリアは、今とは比べられないくらい、アンタッチャブルな空間だったように思います。
この写真集には、そういう今となっては「失われた日常」が、閉じこめてあります。
街は変わります。
人もまた、変わります。
自分だけは不変で普遍だと人は思いがちですが、自分自身だって、変わってしまうのです。
編集しながら、たった10年なのに、あの頃の自分は、もういないのだと認識しました。
あなたもまた、変わったはずですし、あなたの街も、きっと同じでしょう。
いつものように、僕の視点で捉えた世界です。
しかし、誰の琴線にも触れる、普遍的な視点だと、勝手に自負しております。
よろしければ、見てやってください。