写真は見せてこそ意味がある
写真ブログをもう10年以上やっています。仕事でプロの真似事みたいなことはやっていますが、基本的にド素人カメコだと自覚しております。スナップが中心で、たまーにポートレイトなんかも撮っています。
ブログランキングなんかを確認するまでもなく、同じように写真ブログをされている方は、何千人もいます。インスタグラムを含めたら、いったいどれだけの人数のアマチュアカメラマンがネットで写真を発表しているのか、見当もつきません。
アマチュアカメラマンの多くは、ブログやインスタグラムなど、ネット上で写真を公開しているのではないでしょうか?定期的に個展やグループ展を行っている方もいるでしょうが、全体の数からみると、そういうオフライン活動をされている方は、ぐっと減ってしまいます。個展やグループ展などをしたくても、都市部ではないとギャラリーや仲間を見つけにくいのも実情です。またそういったグループに入っていくのも、なかなか敷居の高いことではないでしょうか?
幸い、僕は都市部に住んでいて、写真の仲間にも恵まれているので、定期的に個展やグループ展を実施できる身分なのですが、それでも遠方の知人に見に来てくれと頼むのは、厳しいのが現実です。
写真集を電子出版するメリット
そういうアマチュアカメラマンこそ、Kindleで写真集を出版されてはいかがでしょうか?
長年写真をやっていて、いつかは写真集を出したいと思っている方も多いでしょう。しかし現実問題として、出版には厳しい問題がつきまといます。
まず価格。プリントパックさんのような低価格で高品質なネット印刷が普及していますが、それでも写真集のクオリティとなると、それなりの金額になってしまいます。若干小型(195×220mm)サイズでも、32ページ100部で22万円を超えます。一冊あたり2,200円オーバーです。
次にデータ制作の壁です。ブログやインスタグラムに気軽にアップするように、写真集は作れません。デジタルカメラで撮影した画像は「光の三原色」と呼ばれるRGBで出来ています。しかし印刷するためには、CMYKという色料の3原色+墨に変更しなければなりません。RGBからCMYKへの変更はさして難しくはありませんが、トンボと呼ばれるマークをつけて、さらに面付け作業(印刷した時にページ順になるように、編集すること)などを考えると、手間以前に、DTPの知識がないと対応できません。これらを外注すると印刷費プラス制作費が発生します。
さらに写真集を製作すると、基本的に在庫を抱えることになります。販売ルートを開拓するのは個人では相当厳しいですし、委託販売の場合、また費用が発生します。販売をせず知人に配る場合でも、当然送料が必要なので、素人カメラマンの写真集製作というのは、本当にカネのかかる道楽なのです(笑)
あなたが思う以上に、電子出版は簡単!
しかし、電子出版の普及によって、それらはほぼすべて解決できます。
まず価格ですが、Amazon Kindleであれば、制作には一切お金がかかりません。それどころか、Amazonが世界中で販売してくれるので、売れればお金が入ってくるのです!流通も問題なく、在庫を抱える心配もありません。
またおそらく一番のネックであろう制作方法も、無料で配布されている、Kindle Comic Creatorを使えばトリミングと表紙の制作のみで簡単に、電子書籍を作れるのです。
さらにこれはオマケですが、Amazonで写真集を販売することは、一種のステイタスになるらしいのです(笑)僕自身はこれを実感したことはないのですが、Amazonで出版することで、自称写真家から、写真集を出版している写真家へステップアップ(笑)できるらしいのです。
紙に印刷された写真集の魅力は捨てがたいものがあるのですが、個人的には、それ以前に、写真は他人に見て貰ってこそ、意味があると思います。これまで撮りためた写真を一冊にまとめて出版することで、新しいファンを開拓することも可能です。
アマチュア写真家にとって、Kindleで写真集を出すことは、メリットこそあれ、デメリットは見あたりません。日常的にPhotoshopを使っている方なら、表紙の制作も問題ないでしょう。まずは少なめのページ数でも良いので、一冊販売されてはいかがでしょうか?