すべては、いつか終わってしまう。
今となっては、どこなのか分からない場所。
今となっては、誰なのか思い出せない少女たち。
場所や人との関係も、終焉がまっている。
土地は僕を忘れ、少女は僕を見限り大人になってしまう。立ち止まった自分だけが変わらないと思っているけれど、こうして振り返ると、僕もまた終わりに向かって変化している。
新機軸!というか、それが当たり前だ!(笑)テキストが一切入っていない、写真だけの写真集!一家に一冊、ぜひどうぞ!
All things must pass.はOsaka candidに続く、GR biyoriの新シリーズです。タイトルはご存じ、ビートルズのギタリストであった、ジョージハリスンの曲から借用しています。テーマは「物語の終焉」です。
物語ってのは、必ず終わりがあるんです。始まった瞬間、おしまいに向かって動き出すのが物語ですから。手垢のついた表現で恐縮ですけど、僕らの日常だって、ある種の物語ですよね。色んな物語が集まって束になって、最終的に人生になるんです。
今回発売したVol.01は、今後の方向性を見てもらう、パイロット版の要素が強いです。女の子との暮らしや、怠惰な関係。旅行というより、週末に帰国するだけで、むしろ生活に近かった、海外での毎日。2002年から2006年までのそんな数年間を、浅く広く、テキスト抜きで時系列に並べました。どれももう、僕にとっては、終わった物語です。
写真集としては致命的ですが、この頃はまだ意識的に撮影なんかしていません。コンデジかガラケーがメインカメラで、写真としては稚拙です。稚拙ですが、だからこそ生々しい記録に思えるので、そのまま使用しました。
先に書いたように、Vol.01は時間も場所も広く浅く収録しています。Vol.02からは、もっとピンポイントな作りになる気がしています。終わってしまった物語の記録。新シリーズAll things must pass.が、あなたの琴線にふれることを願ってやみません。
まぁ具体的に問題なのは、Amazonさんにアダルト本判定されない作りにすることですねー。もうVol.02を編集中なんですけど、見えてなかったら大丈夫ってことで良いですかね?(謎)