電子書籍ニュース&雑文

Kindleでゲームブック!?

ゲームブックってご存知ですか?

昭和の時代にゲームブックなるジャンルが流行ったらしいです。

ゲームブック (Gamebook) は、読者の選択によってストーリーの展開と結末が変わるように作られ、ゲームとして遊ばれることを目的としている本である。「アドベンチャーゲームブック」・「アドベンチャーブック」とも呼ばれる。

wikipedia

本文は数十から数百個のパラグラフ(段落)に分けられており、各パラグラフには順に番号が付いている。読者はそれらのパラグラフを頭から順番に読むのではなく、パラグラフの末尾で指定された番号のパラグラフを次に読む。パラグラフ番号の代わりにページ数をそのまま利用し、1ページを1パラグラフとして扱うゲームブックもある。いずれも次に読むべきパラグラフは1つに限らず、多くは複数の行き先が存在する。それらはプレイヤーによる任意選択ができたり、後述するランダム要素によって決められたり、以前に行った選択や判定の結果が影響して決まる。このような方法によって、多様に変化するストーリーを実現している。

wikipedia

多くの場合、読者は物語の主人公の立場となって困難に立ち向かい、ロールプレイングゲームやアドベンチャーゲームを本の形式で楽しめる。主人公に名前を付けられているものもあるが、二人称(「あなた」)が主人公となることも多い。複数の結末が用意されており、1つ以上のグッドエンディング(勝利)と複数のゲームオーバー・バッドエンド(敗北)がある点はコンピュータRPGやサウンドノベルなどと同じである。

また、作品によっては戦闘の勝敗などにランダム要素が取り入れられており、サイコロ等の乱数生成手段が使用される。一部の作品ではサイコロの目や数字などが各ページの隅に印刷されており、ページを適当に開けたときにそのページに印刷されている数字によって次の行動が指定され、サイコロを使わずプレイできるようになっている。

wikipedia

実物を見せてもらったのですが、上記引用にあるように、パラグラフがバラバラに編集されていました。アイデアとしてはなかなか面白く、リバイバルの兆しもあるとかないとからしいです。

これはサウンドノベルと呼ばれるゲームの元になっているのは、想像に難くないでしょう。この春開発とサポートを中止した「戯画」のゲームの多くも、この流れをくんでいます。

これをKindleで出したらどうでしょうか?

ゲームブックからサウンドノベルに進化してきた道を敢えて逆走し、逆走しつつもKindleという最先端システムを用いる意味不明具合がウケるような気がします。



以上がイタニシくんの原稿なのですが、いったいどういう思考回路を持っていたら、このような発想が生まれるのでしょうか?ゲームブックをKindleで?というかゲームブック!?平成飛び越えて昭和にタイムスリップしてる場合か?

しかし、さすがにないだろうと調べてみたところ、Kindleでゲームブックを販売してました。玉石混淆なれど想像以上のボリュームです。確かにゲームブックのリバイバルブームは、数年前から密かに始まっていたようです。「電子書籍がゲームブックの世界に新たな可能性をもたらす。幻想迷宮書店代表・酒井武之氏と,新作「護国記」の著者・波刀風賢治氏インタビュー」という記事が4Gamer.netに掲載されたのも4年以上前でした。

システム的にはリフロー型電子書籍のリンク機能を使うことで、バラバラのパラグラフを繋ぐことは難しくありません。また物語さえクオリティが高ければ、ゲームと小説のハイブリッドであるゲームブックは、打ち出し方によっては特に大人に対して訴求力がありそうだといえます(もっとも質の高い物語を書くのは容易ではありませんが)

特に大人に対してと書いたのは、リフロー形式の場合、挿絵の位置に制限があり、任意のどの場所でも表示できない点が、ラノベ世代には厳しい可能性があるからです。またビジュアルノベルに慣れた人には、テキストオンリーのゲームブックは敷居が高いでしょう。

そういう意味では、Kindleではなく有償のビルダーを使ったビジュアルノベルの方が、この形式を表現しやすいのかもしれません。今後ゲームブックと電子書籍の関係がどのように進展していくのか注視しながら、勝ち馬に乗るのが、参入する場合の最適解かもしれません。





関連記事

  1. 画集を無料で作ります!!
  2. Kindle Unlimitedを活用しよう!
  3. 電子書籍を作る楽しみ
  4. 令和初の年末年始、電子書籍を読もう! ディスカヴァー電子書籍祭り…
  5. ほしい物リストでプレゼントを貰う方法
  6. 電子書籍の写真集制作代行が向かう場所
  7. 謹賀新年 2020年初売りでKindle本ライフを始めよう!

おすすめ記事

電子書籍を押し売りしてみた。

そうだ、電子書籍を売りに行こう。電子書籍の行商に出よう。そう思いました。今になって思えば、…

嘘広告に欺されないで。

Instagramを見ていたら「アマゾンであなたの本を個人出版しませんか」「あなたの本を無料で出版…

取りあえず電子書籍を作ってみる

電子出版をしようと思ったのですが、どうやって良いのかまったく分かりませんでした。取りあえず目…

踊り場にスカートが鳴る / うたたね游

今回ご紹介するのは「踊り場にスカートが鳴る」(うたたね游著)の第1巻です。桜ヶ森高校・社…

GR biyori / OSAKA candid 18

OSAKA candid 18、発売を開始しました。マンネリ上等!&令和式貧困層の記録!…

アマゾンでは現在「【最大50%】Kindle本冬のポイント還元キャンペーン」を実施中だ。※キ…

Kindle出版物のご紹介

GR biyori / OSAKA candid 19,20

OSAKA candid 19,20発売しました!2018年にMamegohan Digi…

Mahitox / 盗撮と間違えられて夏の海

Mahitox俳句集第三弾「盗撮と間違えられて夏の海」発売しました!第一弾に比べて、なぜか…

GR biyori / 無職日記

「無職日記」「無職日記2」発売を開始しました!コロナがその猛威を振るい始めた2020年6…

MUSHOKU【ムショク】創刊号

貧乏を楽しみクリエイトする男のマガジン「MUSHOKU【ムショク】」創刊です!仕事も生き…

PAGE TOP