前回はタブレットが普及しているなら、雑誌形式の電子書籍もありではないか?というお話でした。
電子書籍の雑誌にはいくつかのメリットがあるという終わり方だったので、今回はMamegohan Digital Publishing的に感じるメリットをご紹介します。
①面付がいらない
複数ページの冊子を作る時、面付という作業が必要になります。何らかの理由で中綴じの雑誌を分解したことってあるでしょう?ない方はイメージしてください。1ページ目と対になってるのは2ページ目ではないですよね?面付とはこのように印刷した時に正しいページ順になるための配置のことです。
電子書籍では、この面倒な作業が不要です。もちろん冊子を作る今の主流はAdobeのInDesignというソフトで、こちらは面付不要です。しかし古のロートルデザイナーは、16ページくらいまでなら同じAdobeのIllustratorを使う人が多いのですよ(あくまでMamegohan Digital Publishing調べ)
ページ数が多いものはさすがにInDesignを使うのですが、グラフィックをデザインする時に自由度が高いのは圧倒的にIllustratorなのです。しかしIllustratorで冊子物を作った場合、先に書いたように、最終的のデータ入稿時にページを並べ替えたり、転地を逆転させたるする作業が発生するのです。
作った順に表示される電子書籍では、この作業は不要です。つまり落丁や乱丁のリスクがなくなることを意味します。
②見切り発車ができる
このメリットは明らかに我がMamegohan Digital Publishingらしい、どうしようもない理由なのですが、コンテンツのボリュームが足りない場合でも、雑誌なら大丈夫という点です。
具体的には例えばMahitoX氏の写真俳句のような本を出す場合、60句以上の俳句が必要になります。ところがこれを雑誌の1コーナーにしてしまえば、4つくらいの句でも成立しちゃうのです。同様にポートレイトやお料理のレシピも、それ単体で一冊を作るほどの量がなくても、1コーナーとして扱うことが可能になるのです!
これは定期的に書籍を出して知名度をアップさせるためには、非常に重要だと思います(本末転倒とか言うなよ!)
そういう訳で、Mamegohan Digital Publishingは近日中に電子書籍での雑誌を刊行します。不定期ではなく、月刊とか週刊で!(それは無理だ!)
どうかどうか、ご期待ください!