今回ご紹介するのは「続 カオスだもんね!PLUS 0号」水口幸広著です。
画伯こと、水口幸広氏の訃報が届いたのは、半年ほど前でした。発売日に購入していた週刊アスキーに連載されていた「カオスだもんね!」は、大学に通う電車の中で真っ先に読むページだったので、久しく読んでなかったとはいえショックだった記憶があります。
『週刊アスキー』で連載していた超人気レポート漫画『カオスだもんね!PLUS』の単行本未掲載ぶんを電子書籍化!かつて通勤・通学の電車内で思わず笑ってしまった紳士淑女なアナタにこそ手にとっていただきたい1冊です!まずは0号お試し版でどうぞ。
作品紹介にそう書いているように、はっきり申し上げてぼくら世代こそが手にとっていただきたい「紳士淑女なアナタ」でした。
「カオスだもんね!」は
さまざまな題材を取材して、その取材結果を描くレポート漫画。一風変わった風俗店、『ガンダム』に代表されるホビー関係、生活に密着した商品を生産する企業など取材対象は多岐に渡る。取材のみならず、ビール作りや燻製作りなど自らの体験をネタにしたり、作者が執筆したオリジナル漫画を掲載するなど作風は幅広い。作者自身や個性的な歴代の担当編集者が作中に登場し、取材に赴く道中でのやり取りや取材風景が細かく描写されているのも特徴。
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レポート漫画なので、文字が多いのが特徴で、一回一回の読み応えはかなりのものでした。特に好きだったのはリアルタイムでは読んでなかった、初期の単行本に収録された風俗ルポでした(笑)
この「続 カオスだもんね!PLUS」は、画伯が亡くなったあと、担当編集者であり登場人物でもある桜井俊宏(シャクライ)氏と赤澤賢一郎(アカザー)氏によって、単行本未掲載分を電子書籍化したものです。
今回ご紹介する0号で個人的に面白かったのは、偽札を鑑定する機械を作った会社の社長を取材したものです。結構アブナイ内容なのですが、水口調でおもしろおかしくレポートされています。
「カオスだもんね!」あるいは「水口幸広」もしくはかつての「週刊アスキー」という単語に反応しちゃう紳士淑女はもちろんですが、敷居低めの社会派ルポ漫画を読みたいあなたにオススメの一冊です!
かつて通勤・通学の電車内で思わず笑ってしまった紳士淑女なアナタにこそ手にとっていただきたい1冊です!