先週Amazonさんから一通のメールが届きました。スパムに紛れて見逃すところでしたが、こんなタイトルです「最終のご連絡 send to kindleによるMOBIファイル形式のサポート終了のお知らせ」
MOBIファイルのサポートを終了するのは、随分以前から言われてきましたし、リフロー型の電子書籍を出す時にMOBIファイルだとKindleでは電子書籍化できないのは、6月に書いた「一太郎でリフロー型電子書籍を作る」でも書きました。
今回はsend to kindleでもMOBIのサポートを終了するというお知らせです。send to kindleとは任意のファイルをKindleに送ると表示できるサービスだったのですが、今年2023年11月1日をもってそのサポートを終えるという内容でした。
もっともこの機能、Kindleヘヴィユーザーしか利用していない気がしますし、既にKindle本を生成するファイルじたいがEPUB形式に統一されているので、一般的にはあまり関係ないのかもしれません。
とは言え、いわゆる「自炊」したファイルをMOBIでKindleに送って読んでいたユーザーにとっては、一大事かもしれません。Amazonさんからのメールによれば、既にKindleライブラリにあるMOBIファイルはこの影響を受けないとのことなので、今アップしているファイルの閲覧はしばらくは可能なのでしょう。しかし新規に自炊するのであれば、EPUBにする必要があります。
果たしてどれだけの人口がKindleで自炊本を楽しんでいるのかは不明ですが、MOBIファイルのサポート終了は、電子書籍の一つの時代が終焉を迎え、新しい世代に完全に突入した事件だと言えるでしょう。