本日ご紹介するのは「部長と2LDK」おりはらさちこ著です。
東藤子は超真面目な性格で、30歳にして部長職に就いた切れ者。そろそろ実家を出ないとマズイ…!と一人暮らしを決意するものの、箱入り娘な藤子はなかなか踏み出せない。そんな折、不動産屋から「うちの娘と同居しませんか?」と提案される。「うちの娘」とは、藤子の部下で超天然ムスメの菜々(22)だった!『恋するヤンキーガール』のおりはらさちこが贈る、上司×部下のまさかの同居生活コメディ!
仕事は出来るが、箱入りのまま三十路を迎えた東藤子は、今さらながら独り立ちを決意しますが、初めての一人暮らし故、なかなか新居を決めることができません。
親切にしてくれる不動産屋に何かと相談しますが、様々な不安を払拭させる物件には巡り会えませんでした。要するに彼女の不安は、イコール寂しさだったのです。ある日いつものように不動産屋で「外観が年中クリスマスのイルミネーションで、ミラーボールが出迎えてくれるような明るい部屋はないか?」と冗談を言っていると、奥から「そんな物件なら私が住みたい」と、お茶を持って従業員がやって来ました。
しかし従業員だと思ったのは、不動産屋の娘であり、東の部下である新人の菜々でした。うちの娘ならミラーボールくらいには明るいのでと、店長である父がルームシェアを提案し、藤子は成り行き上、部下との二人暮らしを受け入れてしまいました。
こうして始まる、年も性格も違う二人のルームシェア生活。初めて実家を出た者同士の、新しい毎日がコメディタッチで描かれていきます。
これを読みながら「そういえば二人暮らしって経験ないなー」と思ったのですが、新婚時代は二人でした(笑)個人的に「なかったこと」にしているので、すっかり忘れていました。大学時代に二年間だけ寮生活をしました。いくつかある寮の中でも一番こぢんまりした施設で、寮生全員で13名。単なる大家族みたいな暮らしだった記憶があります。あとはずっと一人で暮らしています。
時々数ヶ月から年単位で居候的に居着くゲストもいましたが、高校を卒業して実家を出てからは、基本的にずっと一人です。そもそも同性との同居経験はありません(大学の寮は除く)
同性との二人暮らしは、仲が良すぎるとかえって衝突しそうですが、藤子と菜々は歳も離れていて、そもそも上司と部下という関係です。そういう距離感が、二人の生活の潤滑剤になっているように思えるストーリーでした。続きが気になる作品です。
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