前回、気合を入れて電子書籍の表紙を作ろう、できればロゴを作りましょうと書きましたが、なんのハウトゥも載せずに、ただ書いただけの無価値テキストでした(笑)さすがに多少反省して、今回は実践的なロゴ制作の方法をお教えします。
お教えしますが、あくまで「ぼく」の個人的な作り方なので、専門書等の内容とは違いますし、「あなた」にとってはまったく役に立たないかもしれません。参考程度に見ていただけたらと思います。
【作り方】
①作品の内容から、ロゴの完成形をイメージする。
まずはイマジンです。自身の作品に合ったロゴの完成形を想像してください。大袈裟に言えば、ロゴは作品の世界観を表現するものです。作品にふさわしい雰囲気にする必要があります。例えばゴリゴリの社会派写真集を出すのに、ロゴが萌え系では台無しです。狙って使うのはアリですが、最初は奇をてらうよりも、あくまで直球勝負する方が無難です。
②紙に描いてみる
電子書籍だからと、いきなりPCを立ち上げる必要はありません。①で想像してみたロゴを紙に描いてみましょう。実際に描くことで、より具体的な完成形が見えてきます。最初はあまり凝ったデザインにする必要はありません。むしろシンプルな方が上手く出来上がる可能性が高そうです。文字ごとにフォントサイズや、字体そのものを変えたり、枠で囲むだけでも、立派なロゴなのです。
③部品を集める
イメージが固まったら、いよいよ実際の制作です。イラストレーターやフォトショップを立ち上げる前に、まずは部品作り、部品集めをしましょう。部品とはフォントであったり、文字通り装飾のための既成品のことです。装飾部分は自分で作りますが、初めての方は商用可能なフリー素材の利用が現実的です。
素材サイトでおススメなのはfreepik(https://www.freepik.com)です。コピーライトを記載すれば無料で使用できる素材が数えきれないくらい用意されていますし、有料のプレミアム会員になれば表記不要でさらに会員限定素材も使用できます。価格は年間だと108ユーロ(約16,000円)月額だと15ユーロ(約2,250円)です。まずはお試しで使ってみて、課金アリだなと判断したら申し込むのが良いでしょう。圧倒的に年間契約がお得です。円高ユーロ安の時を狙いましょう(笑)
フォントも雰囲気に合ったものをチョイスしましょう。現在ぼくは約700種類のインストールフォントとアドビフォントを利用していますが、実際に使っているのは数十ですので、これも最初から購入する必要はありません。自分が使いたいフォントを調べて買うのか素材があるのかを調べましょう。
④実作
やっとソフトの立ち上げです。用意した部品を使って、最初のイメージ通りに組み上げてみましょう。すんなり気に入ったものが完成すると良いのですが、なかなか思い通りにならないことの方が多いような気がします。そういう時にはイメージとは多少違っていても、自分が納得するまで試行錯誤を繰り返しましょう。
⑤ブラッシュアップ→完成
納得できるものが出来たら、いよいよ最終的なブラッシュアップです。ブラッシュアップとは「より良くする」とか「完成度を高める」という意味で使われていますね。具体的にはフォントの文字間行間を調節したり、オブジェクトを整列させることを意味します。またカラーもガイドで小数点が使われている場合、RGB、CMYKともに端数が出ない数値にしておきましょう。フォントのアウトライン化も忘れずに!!
【最後に】
最初から上手に作るのは難しいかもしれません。しかし何度かトライしているうちに、自分だけの工法みたいなものが見つかるはずです。自分の電子書籍をワンランク価値あるものにするために、どうか表紙とロゴにはこだわってみてください!