本日は「怪しい壺買ったら、中から美少女が出てきた話。」(根田啓史著)をご紹介します。
ニートの主人公がネットショップで誤タップして買ってしまった怪しい壺。。。でも、中からなんと美少女が出てきた!?
ちょっぴりポンコツだけどめちゃくちゃいい子の壺の精アーヤと、アーヤに触発されてダメダメだった人生を少しずつ真っ当に変えていく主人公たかし。
やり直すわけではなく、今までを全部受け入れながら少しずつ前に進む、本当の幸せを掴む二人の物語!!
タイトル通りの内容で、最初は童貞の妄想乙!みたいなマイナス感情で読み始めたのですが、1巻のあとがきに書かれている通り、このお話はポンコツ精霊アーヤとニートだったたかしが、少しずつ幸せを手にしていくハートフルな内容でした。
アーヤとの暮らしの中でたかしは「全部諦めていた。ただ死ぬのが怖くて、ゆっくり終わっていく人生を思い知らされるだけの日々」を変えて行こうと意識します。もちろんその心境の変化はイノセントなアーヤのお陰なのですが、アーヤもまたマイナス感情の過去を持った女の子だったのです。
アーヤが登場するまでのたかしの姿には、これ俺やん?と共感性羞恥を覚える人も多いでしょう。そういう人ほど、この物語に勇気を貰うに筈です。
勇気は貰うのですが「俺にはアーヤがいないから、今日も昨日と同じ日々を過ごすのさ」と結局現実に回帰しちゃうのも目に見えています。
しかしきっとあなたにはあなたの、ぼくにはぼくのアーヤって存在すると思うのですよ。そんな希望をオッサンニートに与えてくれる物語です。
一瞬でも希望を持とう。そう思える良質の作品です。そしてこの二人にはちゃんと幸福になってほしいと、願わずにはいられません。
現在3巻まで発売中。2巻まではアンリミテッド対応で無料レンタル可能です!