本日ご紹介するのは「#神奈川に住んでるエルフ」鎧田著です。
東京都の真下に位置する神奈川県。
横浜、横須賀、相模原、平塚……様々な地域に別にひっそりするでもなく普通に暮らしているエルフたち。
今日も横浜駅で本を探したり、みなとみらいで買い物をしたり、オークとケンカしたり(?) と現代エルフライフを謳歌中。関東No.2の地で始まる、人間もエルフも必見の“令和最新版”の異色ファンタジーコメディー!
かつて異世界の住処である森を焼かれたエルフたちは今、どういう訳か神奈川県で普通に暮らしています。なぜ普通に神奈川で暮らせているのか、その辺りの設定は少なくとも現状では語られていません(笑)作中では横浜に住むエルフと川崎に住む親戚の人間を中心に、周囲に住むエルフや町田のオークなどとのエピソードが語られます。
ファンタジー要素と言えば、攻撃魔法が使えたり、長寿のエルフだけに坂本龍馬を暗殺した人間を具体的に知っていたりするなど、昔話をリアルで体験した程度で、基本的に日常漫画であり、ご当地漫画です。
特に人間の住む川崎は、オークをして「オークの住む谷底より穏やかでない」と形容されるほど、作中では酷く扱われています。実際ネットでの川崎の地位は、我が大阪市の西成や生野並のヒエラルキーで、神奈川県民の自虐ネタが笑いを誘います。
全体的には異世界転生モノの逆バージョンといえば、分かり易いでしょうか?
現在2巻まで出ていますが、1巻がアンリミテッド対応で無料で読むことができます。神奈川県民はもちろん、そうでない方も楽しめる作品ですので、ぜひ手にとってみてください。
あと個人的に面白いなと思ったのはタイトルに付けられた「#」です。ホロライブの陰キャ湊あくあちゃんの名曲「#あくあ色ぱれっと」の時にも感じたのですが、タイトルに「#」を付けると、SNSではハッシュタグ扱いになるんですよね。これ上手いやり方だと思います。