本日ご紹介するのは「姫乃ちゃんに恋はまだ早い 」(ゆずチリ著)です。小学4年生の相川姫乃ちゃんは、同級生の逢司くんに恋する少しおませな女の子です。彼のことを「彼氏」だと思っているのですが、もちろん姫乃ちゃんの思い込みで、逢司くんにはその自覚もありません。
姫乃ちゃんは完璧に恋する乙女なのですが、逢司くんは年相応の小4男子で、恋愛ごとよりもカードやテレビゲーム、ヒーロー物に夢中です。この作品は中々気持ちを分かって貰えない姫乃ちゃんと、徐々に徐々に彼女の気持ちと、自分の中に生まれた感情に逢司くんが気づき始める過程を描いたラブコメです。
姫乃ちゃんをおませな女の子と書きましたが、小4で恋するのはおませなのでしょうか?よーく考えたらぼくが初めて告られて彼女が出来たのも小4の時でした(謎のマウント)あの頃ってこの作品のように、女の子が圧倒的に大人で、同じようにカップルになった男子どもは、とにもかくにも女子たちに翻弄されてた気がします。
一緒に下校したり交換日記をしたり、そういうウン十年前の自分の記憶と、二人の微笑ましいエピソードがオーバーラップして懐かしい気持ちになります。姫乃ちゃんも逢司くんも、手垢の付いた表現をすればピュアなのです。この時期の彼らだけに許される恋愛に真剣なのです。
小学生の時に彼氏や彼女がいた人も、そんなもんアニメかマンガの中の出来事じゃー!って感じの人も、恋愛の負の部分を微塵も感じさせない彼らの恋物語を、眩しく思うはずです。
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