Kindleでの写真集発売は、あくまで趣味の範疇なので、目の色を変えて売り上げを気にしてはいません。
気にしてはいませんが、一応、外注も請け負っている訳で、作りましたが後は知りませんってのも、無責任な話です。
という訳で、一人でも多くの人に、写真集を見てもらう方策を少し考えてみました。
何よりも重要なのは、セグメントです。
どんな人が、写真集を購入してくれるのか、まずそれを明確にしないとダメでしょう。
読者層はどんな人なのか。
私の「Osaka candid」を例に考えてみました。
1.単純に私のファン
数は恐ろしく少ない筈ですが、一定数の方がいるようです(有り難い話です)
RopLib時代から、私の写真が好きな方
GR biyoriというブログを見てくれる方
写真に限らず、私のライブや個展に来てくれる方
これらの方は、大切な金づる理解者なので、告知をするだけで、写真集を購入していただけます。
つまり宣伝は最小限でかまわないのです。
2.スナップ写真が好きな方
Candidというタイトルに反応される方、大阪のスナップが好きな方。
私個人には何の興味がないというか、そもそも私を知らずに、表紙タイトル買いをしてくれる方です。
売り上げは、圧倒的に、こちらの方が多いと思います。
こういう人に、どのようにすれば、写真集の存在を伝えられるかが、キモになってくるでしょう。
2のペルソナを、もう少し具体的に検証していきます。
まずKindle写真集なので、Kindleを持っていないと話になりません。
ということは、ある程度デジタルガジェットに対する興味がある世代になります。
年齢は30代~50代でしょうか?
性別は圧倒的に男性でしょう。
アマゾンでのレビューや、感想メールなどから分析すると、ご自分も写真を撮っている方が多いような気がします。
30代~50代で一番使われているSNSは、Facebookだと思われます。
Facebookの広告は、年齢層や性別、エリアをセグメントできます。
またFacebookで出稿すると、インスタグラム上にも広告が出るので、電子書籍の写真集の宣伝としては、なかなか良い媒体ではないでしょうか?
次に、地道ですが、GoogleのAdWordsです。
これはキーワードを設定して、その言葉が検索された時に、広告として表示されるものです。
こちらは場所のみセグメントが可能です。
ただキンドルとかデジカメなんて言葉は高額過ぎて現実的ではなさそうです。
しかしキーワードを厳選すれば、無駄ではないような気もします。
媒体が決まれば、予算です。
単純に費用対効果を考えると、広告を出すだけで赤字です。
一冊売れて35円の写真集に、広告とかあり得ないですもの(笑)
FacebookもGoogleも、予算を自分で決められるという利点があります。
業種にもよりますが、広告を見て、実際に購入される方は、0.01%程度でしょう。
また宣伝広告費は、売り上げの10%程度の予算が妥当だとも言われています。
今回購入しなくても、僕の写真集を知ってもらうという意味では、採算は度外視して問題ないでしょう。
売り上げ目標を、発売当日と同じレベルで、販売が30冊、レンタルが50冊と仮定します。
販売は一冊35円なのですが、レンタルは1ページあたり0.5円なので、600ページ超えのOsaka candid 6だと、最後まで読んでもらう前提ですけど、レンタルの方が10倍近い売り上げになるのです。
採算度外視だとすれば、広告予算は16,050円となります。
という訳で、8.000円ずつ、FacebookとGoogleに出稿することにしました。
1日の予算は2.000円ずつで、まずFacebookに4日出して、続けてGoogleに4日出す方法にしました。
Facebookに関しては、1日あたり約2400人へのリーチがありました。
クリック数は60~80で、平均すると、広告を見た方の2.5%くらいが、クリックしてくれた計算です。
肝心の売り上げですが、購入2、レンタル8でした。
幸い、レンタルの方は皆さん最後まで見てくれたようで、売り上げ総額は2.470円でした。
5.530円の大赤字です(笑)
Googleのアドワースは本日スタートですので、まだ結果は出ていません。
しかし、Facebook同様、広告費を回収するのは厳しいでしょう。
これは圧倒的に、コンテンツの魅力がないからです。
もっと言えば、僕に魅力がないからでしょう。
こういうところも、今後写真集を広めていくためには、力を入れないとダメなのかもしれません。
超有名な人が紹介してくれたら良いのに!(笑)