おかげさまで Mamegohan Digital Publishing からは、6冊のKindle写真集を出すことができました。
1月にドメインを取って、出版を始めたので、月に1冊以上は出している計算です。
決して多い数ではありませんが、どれもご購入いただけています。また現状ではすべてのレビューが★五つという、まさかの高評価。本当にありがたい話です。
我々が出しているKindle写真集なんて、はっきり言って、趣味の世界です。自己満足以外の何ものでもありません。そんなモノに、108円、216円のお金を出してお付き合いくださる皆様には、感謝の言葉もありません。もうね、写真集や僕のファンというよりは、マニアだなって思ってます(笑)奇特なマニア。もちろん最上級の褒め言葉ですからね!
しかし当初の予定と現実の販売数は、大きく乖離しております。
予想が甘かっただけだろ!?と言われれば、その通りなのですが、復刻版のリーマンズライフで説明したように、過去にも電子出版をしていたんですよ。その時のダウンロード数から類推して、少なめに見積もった結果なのに、その半分にすら追いつけていない状況です。
もっと読んでほしい。
売れたいというのは結果論で、たとえ趣味とはいえ、せっかく出した写真集なので、一人でも多くの方に見てほしいというのが本音です。ですからご購入でなくて、アンリミテッドの無料枠で結構なのです。
売れない理由は、いくつか予想できます。
まずバックアップがないのです。
以前ロップリブという電子出版で写真集を出していた時は、めちゃくちゃ優遇されていたのです。出せば必ず販売サイトのトップページにリコメンドされましたし、新聞記事や広告などでも取り上げてもらっていたのです。自分で言うなって感じですけど、看板コンテンツの一つだったわけです。
当然ですが、Amazonさんにそんなバックアップはありません。宣伝は自分でやらなきゃダメなのです。ロップリブのように、趣味で素人が頑張ってます!って姿勢をヨシとするのではなく、あくまで商売として、商品として、Amazonさんは、僕らの写真集を販売してくれているだけなのです。
これはもう、どうしようもないことです。
次、こちらが大問題なのですが、まったく宣伝をしていないのです。
現状写真集は、GR biyoriという僕のブログだけで告知しています。どういうわけかブログのランキングでは、心象風景写真のカテゴリで不動の1位です。アクセスは一日1000くらいでしょうか。心象風景写真のブログで、心象風景の写真集の宣伝をしているので、ニッチではありますが、読者のニーズにはマッチングしているのかもしれません。
ただ、本当にこのブログでしか告知をしていないのです。これでは世の中に、僕らの写真集の存在は知られていないも同然です。
ではどうするか。
宣伝するしかないのです。
宣伝として考えられるのは二つしかありません。ステマと言いますか、影響力のある方に取り上げてもらう方法。もう一つは、昔ながらの、いわゆる「広告」を打つ方法です。
前者はムリです。影響力ある知人などいません(笑)売り込めば良いのですが、あくまで趣味というスタンスが邪魔をします。この矛盾、どうしても解決できないんですよね。
後者は費用対効果の問題があります。広告については、あらゆる媒体の知識がありますが、どれもべらぼうにお金が掛かるのです。一冊売れて35円しか利益のない写真集の販売で、費用対効果を考えると、一つ購入してもらうまでのプロセスに、35円以上かかってはダメなのです。
たとえば産経新聞さんにお願いして、全面広告を出したとします。大阪市内版で、価格はおおよそ150万円です(定価はもっと高いですよ!)150万円出したのだから、概算で4万3千部以上の売り上げがないと、広告としては意味がないのです。
4万3千部って、どんなベストセラーだよ!?売れるか!!って感じですよね(笑)
他にも電車の吊り広告とかも面白そうです。カメラ雑誌や写真雑誌もアリかもしれません。電子書籍なので、Googleのアドワーズに出稿するのも効果が期待できますし、オッサンがメインターゲットなので、Facebookページの広告を出すのも良いのではないでしょうか?ただ、どれも効果以上のお金がかかります。
つまりお金を基準にする限り、広告は打てないのです。35円の利益のために、広告は打てない。これが結論です。
しかし先にも書いたように、僕は写真集で儲けたいわけではないのです。見てほしいだけ。であるならば、費用対効果など度外視して広告を打つのもアリではないでしょうか?趣味にはカネがかかるものなのです。だったら広告を出すことすら、手段ではなく目的にしちゃえば良いのです!
しかし150万円は躊躇します(笑)躊躇というか、出せないです。クラウドファンディングで出資者を募りますか?ってオッサンの趣味に付き合ってくれる人なんていませんし、大炎上必至ですよ!
でも方向は見えてきた気がします。
普通、広告は売り上げアップという目的ための手段です。それを、広告を出すことじたいを目的に変えればいいのですよ。問題は資金だけです。仕事では数百万、数千万、数億という広報費を使っていますが、それを個人でやるとなると、なかなか大変です。資金だけですって軽く書きましたが、一番の大問題ですけどね(笑)