本日ご紹介するのは「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」空えぐみ著です。
本作は舞台となる沖縄で特に人気で、那覇市のジュンク堂書店では「ONE PIECE」や「進撃の巨人」といった人気漫画を超える売り上げだったという作品です。
物語は主人公が東京から沖縄に引っ越してきたところから始まります。
東京から沖縄の学校に転入した主人公・中村照秋(なかむら てるあき)は、同級生となった喜屋武飛夏(きゃん ひな)に好意を寄せているが、彼女が話す「うちなーぐち」(沖縄方言)が分からず、彼女の友人である比嘉夏菜(ひが かな)にいつも助けられていた。ところが夏菜は照秋に片想い中であった。
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現在7巻が発売されていて、3巻までがアンリミテッド対応で無料でレンタルが可能です。
主人公の照秋が高校に入学し、黒髪ストレートで褐色肌の美少女、喜屋武飛夏に一目惚れするのですが、彼女の沖縄方言や沖縄文化がまったく理解できず、カルチャーショックを受けます。飛夏の幼なじみであり、クラスメイトの比嘉夏菜は、そんな照秋に対して親切に方言や文化の解説をしてくれます。しかし夏菜は沖縄に越してきた当日の照秋と偶然出会い、彼に一目惚れをしていました。かくして、沖縄文化と方言の洗礼、そして三角関係を軸に物語は進んでいきます。
沖縄というのは歴史上からも独自な立ち位置で、そのお国柄はメディアが進化し画一化された日本にあっても、他の都道府県とはまったく異質のようです。沖縄に行ったこともない身としては、どこまでが本当なのか、マンガなので誇張されているのか、まったく判別は尽きません。
よく大阪の家庭にはたこ焼き器があるとか、大阪の人間に銃を撃つフリをすると、倒れてくれるとか、言葉の最後に「知らんけど」を付けるとか、眉唾的な「大阪あるある」が語られていますが、それは100%の大阪人に当てはまる訳ではないけれど、概ね間違いではない情報です。
この作品に登場する「沖縄あるある」も、多少のデフォルメはあるものの、ある程度は真実なのかなと思ってしまいます(ちなみに作者は大阪出身らしいです)
何人かの沖縄出身者の知り合いがいますが、実際に耳にしてみると、沖縄方言にはご存知の通り独自の言葉やアクセントが強く、女の子が話すと特に新鮮で魅力的に感じます。
沖縄に限らず方言を話す女の子は、地元の人々との親密な関係や温かさを感じさます。地元の文化やコミュニティに親しんでいることが、彼女たちの親しみやすさを際立たせる要因となりそうです。照秋が文化のギャップや方言に戸惑いながらも、飛夏や夏菜に惹かれていくのは当然なのかもしれません。