本日ご紹介するのは「めんつゆひとり飯」瀬戸口みづき著です。
会社員の面堂露は超がつくめんどうくさがり。
帰宅後の料理にも手間はかけたくありません。
でも美味しいものは食べたい!
そこで魔法の万能調味料登場!
楽チンでごきげんなめんつゆ料理を召し上がれ♪
主人公の「めんつゆ」こと面堂露は、子どもの頃からめんどくさがりで、最短距離を追及する性格です。26歳のOLになった今もその性格は変わらず、日々の自炊は基本的にすべての料理を「めんつゆ」を一つで味付けします。
几帳面な料理を作る同期で人妻の十越さんとの対照的なエピソードを中心に、話は進んでいきます。4コマでストーリーが展開するスタイルですが、ズボラメシレシピやB級グルメ作品のように、調理に特化していないのが特徴です。料理そのものよりも、面堂さんと十越さんの性格の違いや、かつてはスマートだった大食いデブ先輩、大食いデブ先輩に恋心を抱いて、妙に面堂さんを警戒する後輩など、魅力的なキャラが面白おかしくも優しい世界を紡いでいきます。
グルメ系の作品って面白くてもレシピが中心になると、ちょっと冗長な印象を受けますが、この作品は「めんつゆ」を使った「ひとり飯」というよりは、ズボラな面堂さんとその周囲の人たちが、ズボラめしだったり、手の込んだ料理だったりを楽しむ姿がメインなので、読んでいて飽きません。
八重歯のキュートな面堂さんの笑顔を見るためだけに、0円でお試しできる一巻目をぜひご覧ください!