前回、一太郎で簡単にリフロー型のKindle本が出来てしまって驚いたと書きました。今回はリフロー型を一太郎で作る上で注意すべき点などを記していきます。
【文書設定はテンプレで】
まず和文は縦書きというプライドがあるので、文書の設定からですが、ここは一太郎付属のEPUBテンプレートから選ぶのが無難かもしれません。こだわりを持って設定するのもアリなのですが、リフロー型なので、読者によって表示のされ方は異なります(笑)
【縦中横書きは回転する】
注意したいのは、下の画像で赤表示されている箇所のように、半角英数文字は全て回転表示されることです。
英文などは問題ないのですが「!?」「!!」が横に表示されると非常にブサイクです。ブサイクというか本を読むのが好きな読者は、こういった表記で興ざめするものです。そもそものテキストを書く前に、回転することを考慮して全角に統一するなど、執筆時のルールを決めた方が良いでしょう。
【画像について】
小説の場合は画像は不要ですが、ラノベでは挿絵が不可欠になります。また技術書や参考書などでは、逆に画像は不可欠でしょう。試した結果、1ページに複数の画像を配置すると、制作時に意図したものとは異なる表示になるリスクがあることが判明しました。すべてのデバイスで確認することは不可能なので、1ページに載せる画像は1枚にするか、Photoshopなどで複数画像を1枚にまとめて挿入するのが無難のようです。
また画像の設定で「文字のよけ方」を「配置しない」にしておく必要があります。
【表紙について】
表紙は文書設定でのサイズ挿入しなければ、余白がかなり生まれる場合があります。最終的にはこだわりの問題になってきますが、何度かトライして自分なりの正解を見つけ出すしかなさそうです。参考にする本を決めて、その本のマージンに近い設定をするのが近道かもしれません。
以上が一太郎で取りあえずリフロー型の電子書籍を作ってみて感じた点です。太字やルビなど基本的な装飾も問題なく表示されましたし、目次も設定するだけで自動で生成されました。もう少し精度を高めると、売り物になるKindle本が出せそうな感じです。