今回ご紹介するのは「オーロラ見たくてふらりフェアバンクス: ハワイ帰りのアラスカ立寄り日記」(はこざきえみ著)です。
ハワイに住んだ後、オーロラを見るためだけにアラスカ・フェアバンクスに立ち寄ったときの滞在記です。ほかの旅行者さんとの交流や、気ままに訪れた場所を絵日記のようなイラストで紹介しています。果たしてオーロラを見ることはできるのか…!?
一人旅の宿泊先の見つけ方や服装選びのポイント、レンタカーの有無などもまとめています。一人旅やアラスカ旅行を考えている人の後押しができたら幸いです。
この作品はコミックではありません。手描きのイラストとテキストで構成されている、ずいぶんと手作り感あふれる温かい一冊です。
ハワイで一年半暮らした作者が、オーロラを見るためだけにアラスカに立ち寄った記録です。「旅の目的は少ない方がいい」と本書にも書かれていますが、オーロラを見るというシンプルな目的の旅なので、ハウトゥ本としてもまとまっている気がします。
フェアバンクスはアンカレッジに次ぐアラスカ州第二の都市ですが、最大都市のアンカレッジも日本の地方都市みたいなサイズなので、一人で滞在するのは良いチョイスだったと思います。オーロラもアンカレッジより見られるようです。
フェアバンクス滞在時にレンタカーはあった方がいいと書かれていますが、郊外まで行くのであれば、あった方がではなく、必ず借りた方が良いと思いました。アンカレッジの市内(ダウンタウン)のみ滞在するのなら、徒歩やレンタサイクルでも十分です。
この本で気に入ったのが「アラスカ旅行を考えている人の後押しができたら幸いです」というところでした。北極圏、最果てといったイメージのあるアラスカですが、その気になればすぐに行ける場所です。そして市街地も郊外も、非常に美しい場所です。
この本を読んで、一人でもアラスカに行く人がいれば、アラスカファンの一人として嬉しいです。はたして筆者はオーロラを見られたのか?ぜひ手に取ってみてください。