今回ご紹介するのは「踊り場にスカートが鳴る」(うたたね游著)の第1巻です。
桜ヶ森高校・社交ダンス部2年の春間ききは、「パートナー」(女役)として踊りたいと思いながら身長が高い自分に「合う役」である「リーダー」(男役)を続けていた。ある日、ききは幼馴染からペアの解消を告げられ、新しいパートナーを探すことに。…しかし、なかなか新しいペアは組めず、放課後に一人、憧れるパートナーのダンスを踊っていた。そんな彼女の姿を見た小柄で華奢な1年生・鳥羽見みちるは「私のパートナーになってください」と言って手をとり──
繊細なタッチの絵柄に惹かれて、予備知識なく読んでみました。ボーイミーツガールならぬガールミーツガール、いわゆる百合作品です。
絵柄だけではなく物語が広がる予感に続刊を期待せずにはいられない内容でした(現在3巻まで出ています)
主人公の春間さきは、小学生の頃から身長が伸び始め、高2の現在では172センチにまで成長しています。彼女たちの部活、社交ダンスでは女子同士でペアを組むのですが、男女役は適性や体格で決めるルールです。もちろんさきは男役であり女役の紫苑とペアを組んでいました。
ある日唐突に紫苑からペアの解消を告げられたさきは、紫苑との関係や社交ダンスそのものに悩み始めることになります。そこに登場するのが新入生の鳥羽見みちるで、一見すると気の強そうな彼女に押し切られる形で、新しくペアを組むことになりました。
このコーナーでご紹介するのは、あくまで無料作品や、アンリミテッド対応作品までという決まりなので、先のネタバレはできないのですが、二人は少しずつ距離を縮めながら成長していきます。
1巻の半ばで唐突に「やがて君になる」という良質の百合作品のとあるシーンを思い出しました。もし「やが君」好きな方でしたら、きっと気に入る作品だと思います。1巻のみアンリミテッド対応で無料レンタルできます。続きが気になった方は、続巻もご覧ください。百合に興味のない方にも楽しんで貰える青春劇です。