Kindleで出版しよう!

Kindle写真集は儲かるのか?

Kindle写真集は儲かるのか?

Kindleで写真集を発売して、7ヶ月になろうとしています。おかげさまで12冊の写真集を発表することができました。Kindleで出版を始めて一番聞かれるのが、「儲かるの?」ってことです(笑)儲かるか儲からないかの二択で言うと、儲かりません!そもそも儲けの定義が曖昧ですしね。

たまーに、Kindleで儲けよう!みたいな記事をネットで目にしますが、ありゃ嘘です。嘘というか、無理です。あなたにグラビアアイドル顔負けの容姿と、凄腕カメラマン並の写真技術があって、かつエゲつないアダルト写真集を自分で撮って発表できるなら、儲かるかもしれませんが、世間で噂されるような大儲けは、普通に考えて不可能です。過剰な期待はしないでください。

Kindle写真集は赤字なのか?

カメラとかレンズを揃える費用やスタジオ代、交通費などをすべて経費として計上するなら、どう考えても赤字です。ましてやポートレイトを撮ると仮定して、モデル料を支払うなら、ある程度の価格で、ある程度売れなければ、大赤字必至でしょう。

しかし、あくまで趣味として考えた時、儲かるのかと聞かれたら、楽しみながら小銭は入るよとは答えられます。

Kindleで対価を得る場合、二つの方法があります

一つは、純粋に販売で儲ける方法。これは定価の35%もしくは70%の利益があります。70%だと制約がある上に、基本的にMamegohan Digital Publishingの写真集は煩悩価格の108円なので、70%の設定ができません。したがって、うちの場合、1冊売れて35円の利益になります。

次にkindle unlimited枠でレンタルされた時の、レンタル料です。不勉強でいくら貰えるのか最近まで知らなかったのですが、1ページ読まれると0.5円入る仕組みのようです。つまり108円でも70ページ以上の本なら、販売するよりもレンタルの方が儲かるのです。うちの看板コンテンツであるOSAKA candidシリーズは200ページ超えのボリュームです。6にいたっては600ページオーバーなので、最後まで読んでいただけたら、販売時の10倍近い売り上げになります。

月々の支払いは、販売とレンタルが合算されて振り込まれます。具体的な金額は出しませんが、圧倒的なのはレンタルで読まれたものです。販売だけだと月に平均して1万円ほどしかありません(あくまで平均です。出版しなかった2月の販売額は数百円でしたから)

ある意味減価償却の終わった機材で撮ったものを、楽しみながら出版して、色んな感想を貰って喜べて、そのうえお金が入るのですから、儲かる儲からないは別として、個人的には非常に満足しています。

Kindle本 売り上げ増のテクニック

まだ実践はしていないのですが、最初からkindle unlimitedの会員のみを対象にして販売するのも、売り上げを伸ばすテクニックかもしれません。写真集の定価を、比較的高価に設定するのです。もちろん「内容に見合った価格」であることは大前提です。僕の場合、趣味でなければ、OSAKA candidシリーズを108円なんかには設定しません。少なくとも600円以上にはしたいと思います。その「想い」に沿った価格が、「内容に見合った価格」ではないでしょうか?

「内容に見合った価格」でありながら、感覚的に「ちょっと高いな、買うの少し迷うな」という定価に設定するのです。kindle unlimitedの会員は、無料枠で読む場合、価格はまったく気にしません。しかし何度も読み返したいとか、この作家のファンだって方は、レンタルではなく購入される筈なのです(事実、僕がそうです)その時に、購入するのはちょっと高いな、とりあえずレンタルで見てみる?と思わせるのです。購入ではなく、あえてレンタルを選択させる。さじ加減が難しいのですが、読者は余計な出費がなく、出版側は儲けられるのですから、WIN-WINの結果になります。近いうちに、この方法はチャレンジしてみようと思います。

Amazonでもう一つの収入

Kindle写真集を販売する上で、もう一つ収入源があります。Amazonアソシエイトという広告収入です。これですね。

出版のお知らせは、ブログで行っています。最終的にブログの読者の40%ほどが、この広告をクリックして、さらにその中の60%程度の方が、購入してくれます。自分の広告を自分のサイトに出してお金を貰えるというのは、なんだか不思議な話ですが、告知はブログのみで行い、かつアソシエイトの広告でお知らせするので、僕の告知で写真集の発売を知って購入してくださる方は、100%に近い割合で、この広告経由での購入になるのです。108円の写真集の広告なので、それじたい、金額的には微々たるものですが、どういう理屈なのか詳しいことは分かりませんが、広告経由で他の商品を購入されても、売り上げにカウントされます。

自分でサイトやブログをお持ちなら、このAmazonアソシエイトを使わない理由はないでしょうね。

結局どーなのよ?

最初の質問のKindle写真集は儲かるのか?の答えに戻りますが、これだけで食べていくのは、現状では不可能です。もちろんコンテンツを精査して、写真集だけでなく、広義での電子書籍制作に特化していけば、生業にすることも無理ではありません。しかし今のような片手間では、儲かる儲からない以前の問題といえます。

しかし趣味として楽しんだ上に、収入があるという点では、Kindleでの写真集出版は、魅力的なコンテンツではないでしょうか?

具体的にナンボ儲けとんねん!?教えろや!との声が聞こえてきそうですけれど、風俗には行ける額、とだけ言っておきます(笑)

 

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